厚切りジェイソン氏の著書『ジェイソン流お金の増やし方』を読んだメモを残す。あくまで本記事は著書のメモ書きであり、劣化版であるので詳しくは著書を参考されたし。
①入口の概念メモ
- Opportunity Cost (機会を見逃したことによる損失という概念)⇒知らないこと、知っていてもしないことがコストであるという考え方。
- 72の法則 ⇒ 72÷(金利(%))=2倍になる年数、つまり72÷(年数)で必要な年利がわかる。
例:金利が年利5%の場合、72÷5=14.4。つまり、年利5%の場合は14.4年で資産が2倍になる。ということ。
②FIREする(一生暮らすのに困らないおお金持ちになる)には
FIREとは、「Financial Independence Retire Early」の頭文字をとった言葉。経済的自立と早期リタイアを指している。
これは、さらにわかりやすく言えば資産運用で得られる不労所得で生活をまかなえることだ。
一般に、年間支出の25倍の資産を築けば年利4%の運用益で生活費を賄える、と考えられている。(例:年間支出が400万円であれば、必要資産は1億円になる。)
さて、それでは肝心のこの資産を築く方法についてだが、いたってシンプルである。
- 支出を減らす
- 残りのお金を投資に回す(インデックスファンドへの投資信託など)
- 待つ
これだけだ。
これらを実践していくには、マネーリテラシーが必要だ。といってもこれもシンプルで、要は日々の価値判断をどう行うか、ということだ。
アインシュタインも言っているように、『複利の効果は偉大である。』敵に回れば人生を破壊する力も持っているのである。雪だるま式に資産が増えていくなんて言われているのもこれが理由だ。
(n年後のお金)= (元金)×(1+利回り)^n
お金を稼ぐ方法は一つではない。人生のリスクをコントロールしながら資産を増やす必要がある。
ここまでグダグダと並べてきたが、とにもかくにもまずするべきことは、「収入ー支出」の最大化である。
ここで要注意なのは、収入増や運用益増も大切であるが、それ以上に支出減(特に固定費の削減)は簡単かつ効果が永続だということだ。いますぐに支出(特に固定費)を可視化することが一歩目である。⇒お金の流れを把握できていないなど論外である。
また、注意したいことのもう一つが「Hedonic treadmill」つまり快楽順応である。収入の増加に伴い、支出が比例していく収支では一生資産が増えない。生活レベルを上げていくには今後そのコストを一生払い続ける、という覚悟が必要なのだ。
③投資方法とその理由
結論はいたってシンプルだ。
インデックスファンドに「長期・分散・積立」投資する。
これだけだ。なお、投資信託は非上場、ETF(Exchange-Traded Fund)は取引所に上場しているファンドだ。どちらでもいいと著者は言う。
⇒(積み立てNISAは投資信託だが)投資先の決め手は、「手数料」と「取引の手軽さ」の二つだ。
コストの内訳は
- 販売手数料
- 信託報酬
- 売却手数料
- その他(為替手数料など)
手軽さの判断基準は
- 購入
- 取引(投資信託は一日一回、ETFはリアルタイム)
リスクヘッジの手法は主に二つ
- 資産の分散…投資信託の時点で分散されている
- 時間の分散…ドルコスト平均法
著者はETFを選択しているようだ。理由は手数料の安さに起因(ETF0.03%, 投資信託0.16%など)。
ETFのネックは円からドルへの為替。配当金再投資、税金など、、、初心者には投資信託がおすすめされている。
その他のアドバイスは下記だ。
収入の何割、という考え方ではなく、生活費の何か月分、と設定してそれを除いてすべて投資したらいい。(ただし、手数料が1%以下になる割合で。)
米国VTIがおすすめされている。S&P500に加え、中小企業も含まれており、応援の意味やユニコーンへの期待も含めて、だそうだ。
(余談だが私はS&P500の投資信託をメインに投資している)
米国がいい理由は下記。
- 日用品は米国企業のものばかりだ。(Apple, Microsoft, Amazon, マクドナルド、、、などなど)
- 米国企業のCEOは、自社の株価を最重要視している。⇒株価上昇に貢献できる人間がトップに立つのだ。
- 過去、あらゆる暴落後も持ち直している。
- 米国企業と言いつつ、その実態はほとんどがグローバル企業だ。
投資を始めたら、とにかく売らないで、やめないで、ひたすら待つ。
投資の利益にはキャピタルゲインとインカムゲインがあるが、基本的に配当金は再投資すべきだ。⇒長期複利を最大限に生かすべし。
税金はきちんと払わなければいけないが、少なくできるものは少ないほうがよい。
投資をするタイミングは、いつも今が一番である。⇒一番重要なのは、「長期行うこと」だからだ。そして、今後も積み立てる自動積立の設定をしよう。
毎朝の株価指数チェックと、資産運用と個別株のシミュレーションは欠かさない。※ただしあくまでシミュレーションで投資法は変えない。個別株はシミュレーションのみ。
トレンド銘柄に惑わされるな。例:暗号資産、コモディティ投資、中国株、不動産など
⇒『成長性』と『流動性』がポイント。
投資方法は時間とエネルギーを費やす必要はない。
④お金の話をもっとしよう!
お金はあくまで手段であって、目的ではない。家族でももっとお金の話をしていこう。
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